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根までまるごと味わって。「仙台せり鍋と個室和食 せり草庵」で楽しむ仙台名物

ことりっぷ2026年9月28日0回閲覧

仙台を訪れたら味わってみたい名物のひとつが「せり鍋」。せりの出荷量全国1位を誇る宮城県では、根まで食べる独特の鍋文化が親しまれています。仙台駅近くの「仙台せり鍋と個室和食 せり草庵」は、そんなせり鍋を一年中楽しめる人気店。大正ロマンをイメージした落ち着いた個室空間で、野田鴨と仙台せりを使った名物鍋や、炊きたてのはらこ飯など宮城の味覚を堪能できます。 「せり草庵」は、仙台駅から歩いて数分の南町通りビル2階に位置します。店内は全12室の個室のみ。赤い柱や大正ロマン風のランプが印象的な廊下に沿って、落ち着いた和モダンな個室が並んでいます。周囲を気にせず、ゆっくり食事に集中できる空間です。 せり鍋とは、せりを丸ごと出汁にくぐらせ、鴨肉や鶏肉などと一緒に食べる宮城県の郷土料理です。 せりには大きく2種類あります。9〜3月に出荷される「根せり」は根がついた状態で収穫され、歯ごたえと力強い香りが特徴。4〜6月の「葉せり」はクセが少なく、さわやかな香りと柔らかな口当たりが特長です。 冬限定のメニューとしている店も多いせり鍋ですが、せり草庵では一年を通して味わうことができます。冬の甘みが強い根せり、夏の香りが際立つ葉せりと、季節ごとのせりの違いを味わえるのも、この店を訪れる醍醐味のひとつです。 看板メニューの「名物・野田鴨の仙台せり鍋」は、焼きあご・かつお・鯖・昆布でとった濃厚な出汁に、宮城県角田市産の野田鴨とせりを合わせた一品。 野田鴨は、角田市の生産者が酵母菌や乳酸菌を配合した専用飼料で育てたブランド合鴨で、臭みが少なく、柔らかで風味豊かな味わいが特徴です。 せり鍋をおいしく味わうために知っておきたいのが、鍋の食べ方です。 鍋が沸騰したら野菜を2分ほど、合鴨は30秒ほどしゃぶしゃぶして食べます。せりは香りが飛びやすいため、根は30秒、葉と茎は10秒を目安に、煮すぎないよう手早くいただきましょう。さっと湯がいて食べることで、出汁の奥深さとせりのさわやかさのコントラストを楽しめます。特に根せりの根の部分は香りや旨みが濃く、「根が一番好き」という人もいるほど。 2人前でも女性2人が満足できるボリューム感。食べ終わった後の出汁もよく味が出ているので、雑炊・うどん・そば・もち(各450円)でシメるのもおすすめです。 鴨肉のほかに「比内地鶏の仙台せり鍋」(3100円)もあります。日本三大地鶏のひとつに数えられる秋田産の比内地鶏を使った水炊き風の仕上がり。鴨の濃厚な出汁とはまた違う上品な味わいです。 せり鍋と並んで店を代表するメニューが「はらこめし」。はらこ飯は、宮城県亘理町の郷土料理です。せり草庵では、宮城のブランド米・ひとめぼれを土台に、鮭とたっぷりのいくらをのせたひと皿に仕上げています。 使用する鮭は季節によって変わり、秋冬は秋鮭、春夏は宮城県産の銀鮭など。その時期に一番おいしい鮭の旨みをしっかり吸い込んだご飯と、濃厚ないくらの相性は抜群。炊きたてならではのふっくら感も相まって、最後のひと口まで飽きずに楽しめます。 注文後に40分ほどかけて炊きあげるので、席についてすぐに注文しておくと、せり鍋を楽しんだ頃にちょうどよく届きますよ。 食後には「自家製くるみ大福とほうじ茶アイス」をいただきましょう。ごろっと入ったくるみの香ばしさが効いた大福と、さっぱりとしたほうじ茶アイスは、鍋の後でも食べやすい甘さです。 せり鍋のほかにも、石巻・雄勝産の殻付き牡蠣(4〜10月)や、三陸の旬の海鮮を使ったお刺身盛り合わせなど、東北や宮城の味覚を味わえるせり草庵。人気店なので、特に冬の週末の夜は2か月前からの予約がおすすめです。仙台旅の予定が決まったら、早めに席を押さえておくと安心ですよ。

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