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京都よりみちこみち 押小路通【前編】

ことりっぷ2026年10月2日0回閲覧

京都市役所の裏通りにあたる押小路通には、美しい水辺の風景をはじめ、レトロ建築や京町家、グルメやカフェ、手仕事の店が並びます。そんな京都の魅力が詰まった通りを訪れてみましょう。 平安京とともに誕生した押小路通は、幅5mほどの静かな道。一筋南の賑やかな御池通とは対照的に、昔ながらの暮らしの気配を残しています。東端の押小路橋から望む高瀬川には小舟が留められ、江戸時代に船着き場・一之船入として栄えた面影が漂います。 通り沿いには、昭和初期のレトロ建築・島津製作所旧本社ビルや、武田五一が監修した京都市役所本庁舎もあります。再整備を終えた市役所には2026年4月、グルメスポット「ててまち」が開業しました。平安の昔から見守ってきた白山神社や伝統工芸の店も訪ねながら、新旧の魅力が交わる押小路通で、街さんぽを楽しんでみませんか。 「京都市役所」は、2017年から始まった庁舎の再整備が、改修や建て替え、新築を経て2025年2月に完了しました。 今回のリニューアルで注目したいのは、自由に出入りできるオープンスペースが増えたこと。国の登録有形文化財でもあるレトロ建築を間近で見たり、庭園を望むカフェのような席で旅のプランを練ったりできます。 こちらは、京都市役所分庁舎4階のオープンスペース。開放的なガラス張りの室内から庭園が望める贅沢空間が広がります。 1947(昭和22)年に創業し、こっぺサンドが人気の老舗ベーカリー「まるき製パン所」。その初の支店「まるき製パン所 京都市役所店」が、「ててまち」に誕生しました。店内でパンを調理しているので、作りたての味が楽しめます。サンドの野菜もシャキッと新鮮です。 同じく「ててまち」にオープンした「京都カレー製作所 カリル 市役所店」。御所西の本店で提供される月替わりカレーの中でも評判のカツカレーをメインにしたお店です。 米は粘りが少なく、スパイスルーとのからみが絶妙な京都産キヌヒカリを使用。カツには京都ぽーく、丹波あじわいどり、京都牛など、京の食材をふんだんに使います。付け合わせの淡路産玉ねぎの醤油ピクルスやキャベツのピクルスも美味です。  約850年前、加賀白山の僧徒が神輿を担ぎ強訴を行ったものの失敗し、神輿3基を放置して加賀へ帰ったことに由来する「白山神社」。そのうちの一基を祀ったことが始まりとされます。また、江戸時代の女帝・後桜町天皇が、白山神社の神箸と神塩を痛む歯につけたところ歯痛がたちまち治ったことから、歯痛の御利益でも知られるようになりました。今では歯科関係者も数多く参拝します。 御神箸600円は、タガヤサンという非常に強く丈夫な銘木製。箸に神塩をつけ、痛むところに触れると歯痛がおさまるといわれます。 築120年を超える京町家に、工房とショップが入る「かざりや鐐」。 店名の「鐐」とは、良質な銀を表す言葉です。社寺や茶道・華道で使う銀を中心にした工芸品を、江戸時代から200年以上にわたり手がける竹影堂が展開するショップで、店奥の工房で腕を磨く若手職人らによる、ふだんの暮らしで使いたくなるアイデアを凝らした小物や雑貨が並びます。 職人でもあるスタッフが、品選びや日常の手入れ、修理などの相談にものってくれ、予約制の工房見学や彫金体験もできます。 指輪は、宇宙や自然をテーマにしたシリーズも。「朝もや」「北斗七星」などネーミングも素敵。根付はスマホにも付けられそうです。 *** いかがでしたか?後編では、高瀬舟が浮かぶ一之船入のほとりへ。水辺の風景を望むグルメとカフェ、手仕事雑貨の店を訪ねます。楽しみにしていてくださいね。

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